屋外広告業に必要な資格
今回は工事やデザイン、申請などに必要な資格をご紹介していきたいと思います。
看板業を営む際や工事デザインをする上で必要な資格や、あったら役に立つ資格があります。
無くても仕事はできるのですが大手ゼネコンのお仕事や役所に出す資料を作成するうえで必要になる資格もありますのでなるべくたくさんの資格を持っていた方が有利になりますし、お客様からの信頼も得られやすいです。
【屋外広告業・設計など】
○屋外広告士
私たちの業界の資格はこれしかないというくらいの資格です。看板屋であれば誰もがとってみようとしたことがあると思います。
うちの会社でも持っているひとがたくさんいます。
日広連が実施している資格制度で行政に出す「屋外広告物許可申請」を出す際や、屋外広告業の会社の業務主任者になることができます。
私も持っておりますが結構使う機会があります。
資格の試験もデザイン、施工、設計、法令などがあり、幅広い範囲の知識が必要となります。
看板屋でなければまず誰も取らないと思います。資格自体がマニアックで一般的な認知度がかなり低いので持っていても同業者にしかわかってもらえません。
○一級建築士
建築業界で最強の資格です。私たちの業界で持っている方はかなり少ないのではないかと思います。
上記の屋外広告士の資格がないと出せない書類もこれがあればすべてを網羅できます。
4mを超えるものを作る際には設計と強度計算に必ずこの資格が必要です。
看板を専門にしている建築士は少ないのでもし持っていたら仕事には困らないんじゃないかと思います。
その他にもカラーコーディネーターや色彩検定等デザイン系の資格も持っている方はいますが、これらはあまり活用できません。
お客様に話すときのネタぐらいにはなるかもしれないです。
中小企業診断士なども持っていたら営業の方は有利かもしれません。
しかしとても難しいので看板屋をするのであれば割に合わないかもしれません。
【施工・安全など】
工事関する資格はたくさんあります。
ゼネコンさんの現場に入る際はそれぞれの作業の資格が必ず必要です(ゼネコンさんではない現場でも必要ですが)。
看板屋は電気配線や高所作業、ゴンドラに乗ったり、ユニックを動かしたり等等…作業の範囲が広く法律上必要な資格が多いです。
○2級電気工事士
国家資格です。これがないと電気の配線はしてはいけません。
○施工管理技士(土木)
国家資格です。一級と二級で分かれていて難易度が全然違います。看板屋さんで持っている人は2級が多いです。
○高所作業車
技能講習で取れます。高所作業車で作業する時に必要です。
○小型移動式クレーン
技能講習で取れます。ユニック車の操作ができます。
○玉掛け
小型移動式とセットです。荷を釣るときに必要です。
○ゴンドラ操作者
ビルの屋上等のゴンドラで作業する時に必要です。
○あと施工アンカー
公式な資格ではないので必要ではないですが、いわゆるあと施工アンカーを打って何かを取付するときに必要な場合があります。
○手溶接(アーク、ガス)
技能講習で取れます。溶接をするときに必要です。
○有機溶剤作業主任者
技能講習で取れます。シートなどを貼る前にプライマーを塗ったりするのですが、溶剤系のプライマーを使うときに必要です。
○職長、安全衛生責任者
技能講習で取れます。建設現場では必ず必要になってきます。
○中型免許(自動車)
30才以上の人は意識したことがないかもしれませんが、最近の普通免許(車の免許)は中型車が運転できなくなっており、うちの会社の若い工事の人は大きな車が運転できません…高所作業車やユニック車など大きな車は大体アウトです。
気づかず無免許で乗ってしまうと免許取り消しになるので注意が必要です。
施工に関してはたくさんの資格がありますが、持っているかどうかで仕事が制限されるのでなるべく持っておきたいものです。